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ライトノベル 「セキララ!!」 1巻 感想

セキララ!! (ファミ通文庫)セキララ!! (ファミ通文庫)
(2008/02/29)
花谷 敏嗣

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第9回えんため大賞奨励賞受賞作、ライトノベル「セキララ!!」第1巻の感想です。
発売されたのが今年の3月ですので記事を書くタイミングとしてはおかしいのですが、なかなか面白かったので紹介してみようと思います。






高校生の拓己(たくみ)はかつてネット上で自作小説を公開していたが、調子に乗りすぎて起こしたトラブルによりサイトは閉鎖に追い込まれる。拓己自身もオタク文化から足を洗い、明るく快活な好青年として生まれ変わった…はずだった。ところが、完全に抹消したはずの「黒歴史」が思わぬ形で帰ってくる――。




「現代の日本を舞台にした異能力バトル有りのファンタジー」と分類できるのかもしれませんが、そうやって枠に収めてしまっては語りきれない要素が満載です。とにかくイタイんです。そしてそのイタさが一つの売りになっている作品でもあります。


主人公である拓己のイタさは異常です。ネットで公開していたという小説自体が厨ニの妄想をこれでもかと詰め込んだかなりヤバイものなのですが、そのあたりの描写はまだマシです。その小説を巡って起こしたトラブルというのが、もう、酷すぎて…。ネット上に漂う独特の冷たさ、互いの顔が見えないことによる誤解、悪感情が露骨にぶつかり合う誹謗中傷合戦…かなり痛々しい経過をたどります。


私は幸いにもそうした大きいトラブルに巻き込まれたこともリアルタイムで目撃したこともないのですが、こうしてブログを運営している以上決して他人事じゃないんですよね。それがまた、読んでいて妙な生々しさと居心地の悪さを感じさせてくれるのですが。

黒歴史ということで言えば、人間だったら誰だって思い出したくない恥ずかしい過去の一つや二つ持ってるんじゃないでしょうか。私も昔はRPGツク○ルで厨ニ設定満載のゲーム作ったりしてましたが、今はもう怖くて起動すらする気にならないですからね…。しかも当時は心の底からカッコイイと思ってやっているのだからさらにタチが悪い。


そんな、忘れていたはずの「黒歴史」が向こうから歩いてきたら…。その「黒歴史」と同居することになったら…。その「黒歴史」と戦わなくてはいけなくなったら…。考えるだけでゾっとします。胃がきりきりと痛むような、顔がぶわっと熱くなるような、手の平に嫌な汗がにじんできそうな、リアルではちょっとご遠慮願いたい状況を漏れなく追体験できる何とも珍しいお話です。


その一風変わった設定とストーリーを支えるキャラクターも、それぞれが良く立っています。

メインヒロインの火琉奈(かるな)がなかなかどうして可愛らしい。拓己を慕っているところも良いのですが、現代文明に不慣れという設定なので、何にでも無邪気に興味を示す様子が読んでいて癒されます。性格は真面目で、戦闘能力も高い。私の好みにドンピシャでヒットしました。ただ今巻では他のサブキャラクターがこれでもかというくらい存在を主張してきて、いまいち火琉奈がメインになっていなかったのが残念だったのですが。

その存在を主張しまくっていたサブキャラというのが久実本(くみもと)とブタマルGT。この2人はかなりぶっとんでいます。拓己と合わせ、彼らはかなりディープにネットの世界に浸かっているという設定なので、会話がいちいちオタクくさい。

私もこんな風にアニメの感想ブログなぞやっていて多少なりともオタクの自覚はあるのですが、正直彼らの話にはついていけませんでした。ネットの専門用語と言うかスラングのようなものが分かればより楽しめそうな会話(チャット)シーンが多かったのですが、まぁそのあたりは分からなくても雰囲気で何とかカバーです。常人には理解できないオタク用語を連発してるな、ということが分かれば良いのです。それくらい濃い。

もう1人のヒロインである桜も良かったですね。彼女の行動理念はこれまた常人には理解しかねるのですが、彼女がいることによってストーリーにバトル以外の側面が加わっているわけで。バンドのメンバーも含め、必要なところに必要なキャラをそつなく配置してくれています。


舞台設定もキャラクター描写もストーリーの進め方も、目を見張るほど斬新で上手いというわけではないですがツボはしっかり押さえてくれていました。ギャグの部分は、特に前述のオタク用語関連ではスベッてるかどうかギリギリな気がしましたが…。繰り返しになりますが、分かる人が読めば笑えるのかもしれません。


というわけでなかなか楽しめました。
シリーズの第1巻として「つかみはオッケー」だった一冊ですね。第2巻も読了済みですので、折りを見て感想を書きたいと思います。



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■コメント
■こんばんは
ソウロニールさんも読んでいらっしゃいましたか。

>こうしてブログを運営している以上決して他人事じゃないんですよね。それがまた、読んでいて妙な生々しさと居心地の悪さを感じさせてくれるのですが。

やはりそのように感じますよね。ここがこの作品の一つのポイントだったと思います。でもこれってそういう世界と関わりのない人はどう感じるんでしょうかね。

>ギャグの部分は、特に前述のオタク用語関連ではスベッてるかどうかギリギリな気がしましたが…。繰り返しになりますが、分かる人が読めば笑えるのかもしれません。

私はある程度分かりましたがそれほどうけるということはなかったですかね、ああいうのって最近のアニメ、ラノベ業界じゃ意外と多いですから特に目新しくもないですし^^;

>シリーズの第1巻として「つかみはオッケー」だった一冊ですね。第2巻も読了済みですので、折りを見て感想を書きたいと思います

人の感性は違うという事が分かってることを前提にあくまで参考程度にお聞きしたいのですが、ソウロニールさん的には2巻は1巻よりも面白かったですか?
■ムメイサさん、コメントありがとうございます!
>これってそういう世界と関わりのない人はどう感じるんでしょうかね

たしかに気になりますね。案外「こういう世界もあるんだな~」くらいで軽く流して終わりかもしれませんが、作品世界には入り込みにくそうですね。

>私はある程度分かりましたがそれほどうけるということはなかったですかね

やっぱり微妙でしたか(笑
私はラノベではあまりこの手のものに出会ったことはなかったのですが、たしかにアニメでは多いですね。

で、2巻ですが…個人的には面白さと言うか、パワー的なものは1巻と大して変わらなかったと思います。
私は火琉奈が気に入ったのでそれなりに楽しめましたけどね(笑
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