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ライトノベル 「ナインの契約書―Public Enemy Number91」 感想

ナインの契約書―Public Enemy Number91 (MF文庫J)ナインの契約書―Public Enemy Number91 (MF文庫J)
(2008/11)
二階堂 紘嗣

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第4回MF文庫Jライトノベル新人賞「佳作」受賞作、二階堂紘嗣著「ナインの契約書―Public Enemy Number91」の感想です。
これまた表紙に惹かれて購入。銀髪美少女には弱いのです。堅実ながら味のある一冊でした。






人間世界で探偵事務所を構える、悪魔の少女とその使い魔。二人が紡ぐダークな短編集。契約の代償は、魂。



第一印象は「堅実な作りだなぁ」、と。人間の魂と引き換えに願いを叶える悪魔という、ありきたりでひねりの無い設定を堂々と持ってきました。オムニバス形式になっているのも、語り手が悪魔たちではなくエピソードの都度変化するという構成も、結局悪魔はちょっとイイやつで、人間の方がよっぽど醜いという見せ方も、いかにもありふれていて既視感がつきまといます。しかし、これがある種の安心感につながっているのもたしか。どんでん返しも突飛なものになりすぎておらず、世界観や話の流れに読者が取り残されるということは無いでしょう。

話の内容もどこかで見たようなものばかりですが、特徴を挙げるならば巷に溢れるその手のライトノベルよりもダークな成分が多目であることと、それぞれの話に安易なハッピーエンドもバッドエンドも用意されていないことでしょうか。救われたようでいて救われていない。救われなかったようで救われている。こういうスッキリしない終わり方は軽い感じの作品でやられると納得いかないものですが、「ナインの契約書」のダークな世界観にはマッチしていたのではないでしょうか。

メインの2人も良い味出してます。銀髪の悪魔少女「九(いちじく)」は、ぶっきらぼうな口ぶりとは裏腹に人間に興味を示す様子が描かれていて可愛らしい。その使い魔「一(にのまえ)」の紳士的なんだけどどこか主人に対する無礼さを感じさせる態度はコミカルで面白いし、時折挟まる薀蓄も良いスパイスになっている。

ミステリー的なひねりも若干ではありますが用意されています。一つのエピソードの中でも、語り手が誰なのか一瞬分からなくなるような仕掛けがあって緊張感がありました。


「堅実な作り」で上手くまとめていながら、一応の独自性は持っています。ただそれも「強烈なパンチ」というほどのインパクトは無いので、この手のジャンルのものをたくさん読んでいる方からすれば「物足りない」と思われる恐れもあります。

むしろ、ライトノベルは結構読んでるけどファンタジーやラブコメばっかりでダークな作品にはあまり触れたことが無い、そんな人に安心してお薦めできる一冊なのではないでしょうか。



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