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ef -a tale of melodies. 第10話 「reunion」 感想

ef 10話 reunion

美しき悲劇






色の無い世界で紡がれる物語の行方は―。『ef -a tale of melodies.』第10話「reunion」感想です。


雨宮が去り、火村に救われた優子は本当に幸せそうでした。歪んだ憎しみから復讐に燃えていた時の彼女とは別人のよう。

「もしも神様がいるのなら、この世界をもっと綺麗にしてほしい…」

優子が以前にも火村に投げかけた言葉ですが、その時は自らの不幸な境遇を呪ってのもの。しかし今回はミキという少女のことを想っての言葉でした。この決定的な違いには見ているこちらも温かい気持ちになります。

寝床での茜についてのやりとりにも安堵しました。火村は茜の死をようやく受け入れ、その上でしっかり前を見据えている。優子もそんな火村の想いを汲み心のわだかまりも無くなっている。もはや過去に縛られることの無くなったこの二人が、いつまでもこのままでいてくれたら、と願わずにはいられませんでした。


しかしその平和な日々も長くは続きません。

突然の事故。

優子が亡くなっているということは前話で決定的に示唆されていたので驚きはありませんでしたが、ようやく幸せをつかんだ矢先の悲劇にはやはり胸が痛みます。


しかし優子の死はたしかに悲しむべきものですが、彼女の心にはもはや怒りも憎しみも無く、また美しい映像と音楽に彩られ、いっそ清々しささえ感じました。

久瀬のバイオリンの音。

それに宿る色。

雲間から差す日の光、優子が昇る「天使の階段」。


悲劇をお膳立てするには場違いなくらいに綺麗な音色と光。見ているこちらもこの見せ方に救われているのかもしれません。

全編モノクロで表現し、ここぞという時に色を付ける演出は映画「シンドラーのリスト」を思い出させますが、今回の「ef」もなかなか効果的だったのではないでしょうか。そもそもセピアに近いモノクロ映像自体が十分に美しかったのですけれど。


大人になった久瀬が以前言った通り、火村はもう優子には会えなくなってしまいました。しかし火村は「試合」はまだ終わっていないと言う。火村は「町を造りたい」と言っていましたが、これはオーストラリアの音羽を造ったのが彼だということでしょうか。もしかすると未だに終わらない火村の「試合」とは、この音羽町を完成させることなのか…。それはオーストラリアに憧れ、みんなが優しくて誰も一人ぼっちにならない世界を夢見た優子の願いを叶えることなのかもしれません。すると久瀬が一人ぼっちでいる間は、町は完成したことにならないのでしょう。


優子をあれだけ救えたのには、火村だけではなく久瀬のバイオリンの力もあったようです。あの曲に詞を付けたのは優子でした。前向きで力強い詞でしたね。そんな優子と手を繋いでいる時は、人を恐れていたミキも救われているようでした。

久瀬の曲が優子を救い、救われた優子がミキを救う。その少女は時を経て、死に怯える青年を救うことが出来るのか。時間も空間も越えた「人の輪」が完成するのを期待してしまいます。


ここから話は久瀬の方へ移るのでしょう。迷いから音の色を失った彼は、少女の力を借り、それを取り戻すことが出来るのか。最後に描かれるのは幸福な結末か、それとも再びの美しき悲劇か。



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■コメント
俺は今回は重要な話にもかかわらずあまりにも省略してあるシーンが多かったので非常に残念な話でした(慌ただしくなるのは予想していましたが)。なんだか「残りの話数が少なくなったので慌てて作った」というような印象さえあります
この10話を見たときにアニメと原作の違いについて一つだけ確信を持ったことがあります。
それは、原作はキャラたちが成長していく過程のほうをじっくり描いているのに対し、アニメでは1期のみやこの着信99件や、景のバスタオル1枚でみやこを追い返すシーン、雨宮の狂気の増大に、久瀬の壊れっぷりの激しさなど、カオスな展開を重点的に描いているということです。

ちなみにアニメでスルーされた展開は

フラッシュバック(過去に受けた苦痛や恐怖が何かの拍子によみがえってくること、優子の場合は睡眠中に多く、突然絶叫し、誰の言葉も届かなくなる)

優子が前に苛められていた女子と友達になった事

優子の妊娠(もちろん夕の子供です、雨宮の子供でなくて本当によかったです)、でも、夕の負担になりたくなくて自殺しようとしましたが夕が身体を張ってとめた事

優子が死んだのは未来を庇って轢かれたということ

などがあります。他にもミズキの辛い生い立ちも優子が簡単に説明しただけだったり、優子と未来の交流もかなり省略されていました。
■murakumoさん、コメントありがとうございます!
私は原作未プレイながら、アニメではキャラの成長よりもインパクトのあるシーンを重視していると言うのは同感ですね。特徴的な演出をすることが最優先で、その演出に合うようにストーリーが作られている部分があるのかもしれません。「一人一人のエピソードをじっくり丁寧に」というのは合わないんでしょうね。

私は毎週演出を見るためにefを見ている部分もあるくらいなので、多少ストーリーが犠牲になっていても気にならないのですが、原作のストーリーが好きな方からすれば不満はあるでしょうね…。どんな原作であっても全部忠実にアニメ化するのは不可能ですが、もっと丁寧に作ればもっと感動的な話にできたということであれば、たしかにもったいないとは思います。
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