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ライトノベル 「銀色ふわり」 感想

銀色ふわり (電撃文庫)銀色ふわり (電撃文庫)
(2008/07/10)
有沢 まみず

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有沢まみず著「銀色ふわり」の感想です。7月に発売された作品ではありますが…。冬の今だからこそ紹介したい一冊です。






誰からも見えず、誰を見ることもできない少女。彼女を見ることができるたった一人の少年。二人が出会ったのは、雪が降り出しそうな冬のある日…。



こんな良い本をなぜ今まで読まなかったのだろうという後悔と、この本を冬の今まで読まないでおいてよかったという気持ちが同居しています。

そう、これは「冬の本」です。

けれど、それはただ単に作中季節が冬だから…というのとは少し違う気がします。
いえ、もちろんそれも大いに関係しているのですが、それだけではない…。

空気が、冷たいのです。

この冷たい空気感は、冬特有のものである気もするし、この作品特有のものである気もします。

決して「冷酷」という意味での冷たさではなく。

哀しさ、寂しさ、侘しさ。

切なさ、儚さ、優しさ…。


そういうものを全て内に秘めていて。

人の温もりが恋しくなるような。

その裏に力強い生命の息吹が隠れているような。

そういう「冷たい空気」が作品全体に満ちているのです。

読み進めていくうち、その冷たさの中からやがて温かさが現れ、哀しさの中から優しさが生まれます。だからと言って冷たさも哀しさも決して消えることは無い…。「銀色ふわり」はそんなお話です。


私は、涙もろいです。
本を読んでも、映画を観ても、音楽を聴いても、すぐ泣きます。

けれど、何かに触れて最初から最後まで涙が止まらなかったという経験は片手で数えるほどしかしていません。

そういう数少ない経験をさせてくれた一つが、この本でした。

少年と少女が抱える圧倒的な孤独を想うだけで、どうしようもなく泣けてくるのです。

「泣ける」と言っても、決してずしりと重い雰囲気があるわけではなく、そこにあるのはそれこそタイトル通りの「ふわり」とした儚い感覚。


彼らは、どうしようもないくらい残酷な運命に向き合っていきます。それを見守るのは辛くて不安だけれど、心のどこかでは救いのある未来を期待してしまう。この物語に続きがあるなら、それを読むのは恐いけど、彼らの闘いの行方を見届けたい。

だけど結局、自分は物語の続きが知りたいのではなくて、この空気をずっと感じていたいのかもしれない…。切なくて哀しくて痛いんだけれど、それをずっと味わっていたい。そんな風に思わせてくれる一冊でした。



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