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ライトノベル 「プシュケの涙」 感想

プシュケの涙 (電撃文庫)プシュケの涙 (電撃文庫)
(2009/01/07)
柴村 仁

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痛く、悲しく、重く…虚しい…。

現代社会では、「純粋だ」という理由だけでこんなにも多くのものと闘わなければいけないのでしょうか…。

青春というものは、こんなにも苦しみに満ちたものだったでしょうか…。






真夏のある日、飛び降り自殺をした少女。
その死に疑問を抱いた一人の少年が、真相を求め動き出す――。



作者は「我が家のお稲荷さま」等で知られる柴村仁氏ですが、作風はこれまでのものと全く異なります。

一応上記のように紹介してみましたが、この作品はミステリーというわけではありません。少女の死の謎を解く、という要素はありますが、その謎解きがメインではありません。

少女の死の真相よりも、それらの謎解きを通して描かれる、ひたすら救いが無く重苦しい雰囲気の方がむしろ印象に残っています。ナイフが胸に刺さったかのような痛みを伴って話は進みますが、そのナイフが抜かれることも、ましてや傷が癒えることも無い…そんな物語です。


本書には分かりやすく“第1章”のようにタイトル付けされたものはないのですが、前半部分と後半部分に明確に分かれています。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、「この構成」は特に目新しいというわけではないものの、やはり効果的だったように思います。

後半部分を読むことで、それまで感じていた痛みや虚しさというものが一層鋭く心に突き刺さり、何ともやりきれない気持ちにさせられます。同時にその後半部分には、さり気ない優しさ、温かさ、爽やかさを見出すこともでき、重苦しさをいくらか和らげてくれてもいます。そうした爽やかな感覚は、物語を覆う悲しみをより引き立てることにもなり、何とも複雑な読後感を伴って作品をより印象深いものにしていたように感じます。


ラノベに良くある、萌えや燃え、ラブコメやアクションを期待している方は本書を読むとがっかりするでしょうから、あまりお薦めはできません。けれどそういう方にこそ、こういうラノベもあるんだということを知ってほしい気もします。

逆に過剰な萌えや燃えに食傷気味の方や、「ラノベなんてオタクが読むもの」と偏見を持っている方には是非読んでもらいたい一冊です。



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コメントありがとうございます!

たしかに由良は、周囲からは理解されにくいでしょうけれど、根は温かい人物だと感じますね。哀しさと温かさを同時に感じさせてくれるところが本書の魅力なのでしょうね。
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コメントありがとうございます。アニメの記事について、原作のネタバレなどアニメ本編で明かされていない情報の書き込みは控えていただくよう、お願いいたします。


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