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戦場のヴァルキュリア 第18話 「八月の雨」 感想

これほど重い展開になるとは…。






『戦場のヴァルキュリア』第18話「八月の雨」の感想です。


前話の引きでは、イサラはまだ生きている可能性があると言うか、このアニメのことだから何だかんだで結局助かるんだろうなと思っていたのですが…。意外に甘く無かったですね。

今週は彼女の戦死に打ちひしがれる第7小隊の面々、悲しみを表に出すことすら出来ないウェルキンの様子がしっかり描かれていました。
展開、演出ともに重さが加わってきて好印象です。


戦闘シーンの迫力や緊迫感、作戦が奏功したときの爽快感、戦争の裏で進行する政治のパワーゲームの面白さといった部分は相変わらず今ひとつなのですが、代わりに局地的な人間ドラマはかなり盛り上がっています。顕著になってきたのはファルディオがアリシアに告白した辺りからでしょうか。

アリシアを巡る恋愛模様がその軸で、すっかり脆さと頼りなさが目立つようになってしまったウェルキンと、ほぼ完璧な強さと優しさを見せるファルディオの対比が物語を盛り上げてくれています。


恋愛面でヘタれただけでなく、今週はイサラを失ったショックから殻に閉じこもるように隊員に事務的に接するウェルキン…。
最近は全く良い所が無く、見ていて辛いですし鬱になるのですが、私はそれでも彼のことを嫌いになれません。上手く感情移入させてくれている部分があるのでしょう。

ファルディオは、自分は3人の部下を失ったとウェルキンに詰め寄りますが、それでも妹を失った悲しみは彼には分からないでしょう。妹を戦争で失い、しかもその戦いの指揮を自分が執っていたとしたら…その辛さは想像することも出来ません…。

責任があるからと言って自分を責めれば心が壊れてしまう。誰を責めることも出来ず、ただ淡々と職務をこなし、思考を止め、悲しみに向き合わないようにするしかないのでしょう。

そうしたウェルキンの苦しみは良く分かるのですが、その態度が周囲を心配させ、傷つけていることもたしか。

しかし周囲を傷つけ、迷惑を掛け、子どものように駄々をこね、親友にぶん殴られることが、立ち直るための重要な過程であることもあります。そうして関係が壊れる一歩手前まで行かなければ、自分を見つめ直せないこともあります。もちろんそれは支える方も支えられる方も非常に辛い、痛みを伴うことですが、ここはもう少し我慢して彼の立ち直りに期待したいところです。


イサラとロージー、イサラとラマールの物語も盛り上がっていたのですが、こちらは見事な結末を迎え、良い悲劇を見せてもらいました。墓前でロージーが歌うシーンは雰囲気があって良かったですね。あのままEDに突入してほしかったくらい。


ここ数話はミリタリーでもファンタジーでもなく純粋にヒューマンドラマとして楽しむことが出来ています。
いつまでこの路線が続くのか分からない点は不安ですが、ヒューマンドラマが根底にあると考えれば中途半端にミリタリー調になってもファンタジー調になってもこれまでと違った見方ができるかもしれません。次週も楽しみにしています。



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■コメント
正直、この作品をちょっとなめてかかっていました。ウェルキンの反応の描写はステロタイプの落胆だろうし、それはそれでわかりやすくてよいかと思っていたのですが…ここまでリアルにやってくれるとは想像外でした。周囲に実質陰湿なやつあたりをしているウェルキンは傍から見ればおっしゃる通り悪い意味で「大きな子供」。しかし、そうしてしまう自分を抑えられないほどにイサラの存在が彼にとって重いものだったということでしょう。ステロタイプの取り乱し様だったら、深く見る視聴者からは逆に「へー、人一倍と思ったら、その程度の気持ちだったの?」と言われてしまったかもしれませんね。自分の考えの浅さに恥じ入ります
ご記事を読んで思いましたが、これでウェルキンを「嫌いになれない」のは、私たちの身近な友人が同じ状況になったら、やはり同じようになるかもと思うからではないでしょうか。だからこそ、これまでの描写もあって、立ち直って本来のいいところが出てほしいと思えるのでしょう。そこがおっしゃる通り「上手く感情移入させてくれている」ツボの一つだと思いました
全体として、脚本の構成が見事で、さすがリアルな青春ドラマを得意とする横手美智子さんだと感服しました(逆にまったく空想的な作品は実は苦手とも…)。ご指摘の通りアリシアの告白、それがウェルキンの心の壁にぶつかって玉砕するところをこうした形で置いたのは見事です。原作をプレイされた方も驚いたとのことですが、「ヒューマンドラマを盛り上げる」ためには絶妙のツボを突く展開だと思います。これがあればこそ、「我慢して立ち直りに期待しよう」という気にもなれますよね
それでは失礼します
■westernblackさん、コメントありがとうございます!
ウェルキンはじめ人物描写にかなり力が入っていて驚かされましたね。
序盤の軽い雰囲気からはちょっと想像も出来ませんでしたが、イサラが本当に死んでしまったことといい、視聴者の予想を上回る展開になってくれたことは素直に好印象です。

ウェルキンの落ち込みっぷりと実際の誰かを重ねて見ている、というのはあるかも知れません。
リアルでもあぁいう風に一時的に心を閉ざしたくなる時はあると思いますし。
もちろんそれは甘えであり非難されても仕方のないことなのですが、そこで見捨ててしまっては本当の友人ではないのかなという気もします。
まぁ、ああいう状況は本人も周囲も辛いですよね。

ウェルキンが立ち直っていく展開にも期待していますが、ここまで落とす展開が上手かったのでハードルは上がったかも知れませんね。
■はじめまして。
通りすがりのものです。感想を書かせてください。


>イサラを失ったショックから殻に閉じこもるように

ウェルキンは、心がマヒしたのだと思います。
現実にそういう事が起きると、悲しいとか感じられなくなるんです。
周りから見れば、淡々と、行動しているように見えるのですが、
余りのショックに、内部では茫然自失しているのですね。
感情のままに泣き、叫び、喚けるうちは、まだ良いのです。

こういう時は、変に励まさず、悲しめる環境を整えてあげること、
つまり、そっとしておく事が、
私たちに出来る大切なことなのですが、
隊員たちはそれが出来ませんでしたね。


>ファルディオは、自分は3人の部下を失ったとウェルキンに詰め寄りますが、
>それでも妹を失った悲しみは彼には分からないでしょう。

仰るとおりです。
唯一の家族を失った悲しみと、隊員を亡くした悲しみは違いますよね。
ちなみに、自分は悲しくても頑張っているんだ、お前も頑張れ、
という言葉は、こういう状況の時、禁句です。
ファルディオが感じる悲しみと、ウェルキンが感じる悲しみは、
同じ悲しみでも別物になります。
だからカウンセラーは、経験談を話しません。
「同じ」と言う時、相手は、そこには押し付けを感じます。
「共感してくれている」とは感じないのです。
これでは、人の心は癒えません。


>親友にぶん殴られることが、立ち直るための重要な過程であることもあります。

臨床心理を勉強して、それが有効だと思えたことはないです。
もし次回、ウェルキンが少しでも回復していたなら、
それは、むしろアリシアの一緒に悲しみたいという言葉でしょうね。
ひたすら相手の気持ちに共感しようとする気持ちは、
相手の心を救いますから。


>もちろんそれは支える方も支えられる方も非常に辛い

辛いですよね。
だからアリシアは、ただただ泣くしかなかったのだと思います。

「ウェルキンなんか、どうでもいい」と言ってますが、
普通に解釈すると、突き放した言葉ですね。
でも私としては、アリシアはウェルキンの気持ちに気付いたと考えたいです。
そうしないと、理解者が0になって、誰も支えてあげられないからです。

ソウロニールさんが、深い悲しみと空虚感を感じたことがあるかは分かりませんが、
こんな時、世界の中には自分一人…という気持ちになるんですね。
アリシアは告白しましたが、
まだ愛している人がいるのよと伝えられ、気持ちは救われたと思います。


>ほぼ完璧な強さと優しさを見せるファルディオ

私には、今回のファルディオは冷淡に映りました。
唯一の家族を失った者に、鞭を入れるように部下に声をかけろとか、
当のファルディオは、部下の死を割り切るのが上手そうで、
葛藤を感じさせません。
しかも訪れた第一目的が、アリシアのことですか?
愛している女性を傷つける男に、何か言いたいのは分るんですけどね。

それと、この冷淡気味(合理主義的)の性格は、後の伏線かもしれません…
ソウロニールさんは、原作プレイされているんですかね?
私はネットで調べただけですが、
ファルディオの性格は掘り下げておく必要があると思います。



>すっかり脆さと頼りなさが目立つようになってしまったウェルキン

ウェルキンについて思うことを書きたいと思います。

17話で楯を見るシーンがありました。
勲章を貰って以降、ファウゼンでの件・ロージーの歌の件など良い所なしです。
当の本人は、イサラの言うとおり努めているわけで、
軍人タイプではないわけですね。
リーダーシップの取り方、隊員のまとめ方、壁にぶつかったのだと思います。
それでも、期待(楯)に応えようとしているわけですね。

もともとウェルキンは、自然大好きな天然な方です。
恋愛にも鈍感なところがあります。
でも、アリシアの気持ちが分らなくても、いい雰囲気は満更でもなかったはず。
それが、ファルディオが自分の気持ちを伝えたことにより、
相手を意識せざる得なくなりました。

ウェルキンは恋愛上手ではないので、劣等感もあったでしょうし、
アリシアの気持ちが分らないので、
ファルディオの方が相応しいかも…と思ったかもしれません。
友達と争うのも、嫌だったでしょう。

ファルディオの「傲慢(12話)」、アリシアの「分った(16話)」は、
ウェルキンの当事者になろうとしない態度に対して言っているように思われます。
ファルディオがどんな気持ちで石を渡したか分っているのに、
「助かったよ」と言う。
アリシアがどんな気持ちで仲直りと言っているのか気付いたはずなのに、
友達の名を出す。
本人は天然なので言ってしまうのでしょうが、
見方によっては、「軍務」と結び付けようとしてしまった?とも言えます。

つまり、ウェルキンなりに隊長として努めようとしているわけですが、
そういう中では、アリシアとの関係は、上官と部下なんですね。
ファルディオが渡した石も、上官としては「助かったよ」ですし、
アリシアの気持ちに対しても、「大切な仲間」「ファルディオも安心する」と返します。

ウェルキンが当事者になろうとしない理由は、はっきりとしないのですが、
ラルゴとの会話で語った、「諦められるものなのかな?」からして、
友達という理由“だけ”で、態度を曖昧にしているわけじゃないと考えられ、
11話の「君は僕とアリシアに親密な関係になって欲しいと思っているのかい?」
「アリシアは…」
この言葉を満足させる理由となると、そう多くはないはずです。

その一つとして、「隊長として努めている」は考えられると思います。
もちろん、抱きつかれてトカゲの話をするなど、地も大いにありますが…
■ミーアキャットさん、コメントありがとうございます!
おや、臨床心理にお詳しいのですか。
私はド素人なので、ご意見いただけてありがたいです。

ウェルキンが心を麻痺させてしまう様子や、アリシアとの関係に踏み込めない心理はアニメでも比較的丁寧に描いてくれていたと思いますが、こうして分かりやすく捕捉していただくとさらに納得できる感じですね。

ぶん殴られて立ち直る云々は、本意としては「甘える時間も必要」という程度のことを書きたかったのですが、言葉を並べすぎて文意が滅茶苦茶になってしまったことを反省しています…。
ミーアキャットさんの「悲しめる環境を整えてあげる」というのと似たような意味のことを書きたかったんだなと、思っていただければ幸いです。

ファルディオについてですが、私も原作未プレイですのでアニメ内の情報のみでの感想になります。

たしかに今回ウェルキンに対しては全く優しく無かったですね。
他の部下への気遣いは見せるのにウェルキンに対して厳しかったところを見ると、やはりアリシアが絡んで熱くなってしまったのかな、という気がします。
加えて、仰るとおり合理主義的な面も見えていますので、それが後の展開に影響するとすれば注意して見ていきたいですね。

ウェルキンがアリシアに曖昧な態度を取る理由も、そうしてまとめていただけると分かりやすいですね。

もともと恋愛に不慣れなところに、友人がライバルとして名乗りをあげるというキツイ状況。
ここまでは私も理解していましたが、良き上官(軍人)であろうとするメンタリティが部下との恋愛の壁になっているというご指摘はなるほどと思いました。

そうだとするとこれは簡単には解決しない問題と言うか、二人の関係はなかなか進展しないのではと思えますが、アニメの展開としては何か転機が訪れて…となるのでしょうね。
それはもしかすると今回のように暗いイベントなのかもしれませんが、そろそろ終盤ということもありますし楽しみにしたいと思います。
■お返事ありがとうございます
長文、読んで頂きありがとうございます。

>良き上官(軍人)であろうとするメンタリティが部下との恋愛の壁になっている

トラバックにはないようですが、
もともとは、「おぼろ二次元日記」さんの解釈で、
おぼろさんと、お話し、アニメを見直して、
確かにそう理解すると、これまでのウェルキンのセリフが矛盾なく説明できるな…
と思いました。
色んな方と、お話しすると、こういう理解もあるんだなって気が付けて楽しいですね。

また次回お話させてください。
■ミーアキャットさん
いえいえ、こちらこそ気合の入った書き込みありがとうございました!

ブログを通じていろいろな方と意見交換するのは楽しいものですよね。

コメントは大歓迎ですのでまたお待ちしてます。
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コメントありがとうございます。アニメの記事について、原作のネタバレなどアニメ本編で明かされていない情報の書き込みは控えていただくよう、お願いいたします。


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