スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

伝説の勇者の伝説 第8話 「エスタブール反乱」 感想

分かりやすく強調される「光」と「影」が印象的でした。






『伝説の勇者の伝説』第8話「エスタブール反乱」の感想です。


今週は舞台のような映像表現が多く見られ面白かったです。

人質を取ったサラウェルをノアが階段の上から咎めるシーンは、キャラの動きや正面からのカメラワークが舞台演劇を思わせるものでした。冒頭、ノアが去った後一人佇むサラウェルのシーンも、無言の間と吹きすさぶ風が波乱を予感させるなど、ケレン味のある演出・映像表現が目立つ1話でした。


中でも分かりやすかったのが光と影を強調する演出。5話でミランが初登場するシーンでも見られましたし、今後も繰り返されるかもしれません。


Bパート、ノアが逃げ込んだ砦の一室。天窓があったのでしょうか、部屋の中央をスポットライトのように照らす光がありました。その中央に王女は立ちます(この部屋に入ってからラストまでほとんど同じポジション)。
王女の善意や理想主義的な性格を強い光で表現しているようです。

サラウェルが裏切るシーン。彼は反対に、スポットライトの外側、影のところに立ちます。彼の悪意や、目的のためには手段を選ばない非情な側面を影が象徴します。

その後乱入してくるミランとクラウ。非情で現実主義的なミランは影のサイドに、心優しいクラウは光の側に。視覚的にキャラクターの性格や主義主張、関係性を浮き彫りにします。

ミランは、砦に突如現れるシーンも強い逆光の中にいて、表情は影で覆われています。徹底して光と影の対照を強調しているのですね。そもそも彼は能力からして「影」の人間ですし。


交渉が終わるとノアとクラウはより明るい光に包まれ、後の関係の進展を期待させます。またこのスポットライトと影は、人体の切断面(サラウェルの首)を自然に隠す役割も。


ノアとクラウ、サラウェルとミランの対照性はとても分かりやすいものでしたが、では、シオンはどうなのでしょう。本来「光」の側の人間でありながら、王国統治のために「影」の部分に足を踏み入れつつある彼の場合、少々複雑です。


反乱はミランが仕組んだものと見抜き、しかしそれを咎めようとはしなかった前半の場面。シオンが歩く廊下の先は暗い影に覆われていました。

ところが、クラウが順調に作戦を進めていると報告を受けるシーンは、シオンは一転して明るい光の中にいます。敵側の被害をも最小限に抑えるクラウ、彼を派遣したシオンの優しさ、善人性が強調される演出です。

そして最後の場面はこれらが渾然一体となっています。戦争は必要だった、被害は抑えたではないか…いやそれは言い訳か…そう考え耽るシオンは背後から淡い夕陽に照らされていはいますが、
明るい光の中にいるとも、闇の中にいるとも言えません。

理想や善意だけで国を治められれば良いのでしょうが、実際には非情で現実的な手段を用いなければいけないこともある。シオンはミランを雇った時に覚悟を決めていたはずでした。しかし本来光の側の人物であるシオンは、未だその狭間で葛藤し、不安定な状態にあるのでしょう。

シオンが真に強い王となるためには、光と影の両方を取り込み、自分のものにしなければならないのでしょう。その過程を見守り楽しむ物語、という側面もあるのだと思います。


もちろん、ライナとフェリスの珍道中を楽しむ物語でもあるのですが、そちらは今回は進展なしでした。ラストで何事か報告を受けたシオンが彼らに連絡を取りたがっていましたが、それが何なのか、楽しみにしたいと思います。


8話まできて、個人的にはなかなか楽しめていまが、やはり展開が駆け足気味で脳内補完をしながら見ているところもあります。大河ドラマのような壮大さを持つ作品ですから、じっくりやろうと思ったら2クールでも足りないのでしょう。だからといって3クール4クール続けるのも…。難しいところですね。



にほんブログ村 アニメブログへ
■コメント
こんばんは。

>光と影を強調する演出
気がつきませんでしたー!
舞台的な演出が多用されてたんですね。
もう1回、1話から見直したくなりましたw

お話分かりやすくて面白かったです!
次回から、光に注目して見てみます(≧▽≦)
今週は記事たくさん読めて嬉しかったです♪
■空子さん、こんばんは!
ありがとうございます。
ちょっと説明くどいかなと思いましたが、そう言っていただけると書いた甲斐がありました。

更新はかなりマイペースですが、少しずつ書いていきたいと思います。
空子さんの感想も楽しく読ませていただいてますよ!
■コメントの投稿
コメントありがとうございます。アニメの記事について、原作のネタバレなどアニメ本編で明かされていない情報の書き込みは控えていただくよう、お願いいたします。


管理者にだけ表示を許可する

 

■トラックバック
いつもお世話になっております。TBの多重送信、誤送信は気付き次第こちらで対応いたしますのでお気になさらず。

   #008「エスタブール反乱」ローランドに属しているはずのエスタブールが反乱を起こした。反乱の首謀者は、かつてのエスタブール国王の一人娘で、国民から絶大な人気を得て...
『「誰もが笑ってくらせるような、幸せになろうと思えば、誰もが幸せになれるような… そんな国が作りたい…出来るかな、サラウェル?」 「...
国境近く。団子を大量に買わされる羽目になったライナ。どうやら先日の伝説の勇者の遺物を置いて来てしまった一件、残念ながらすべてライナのせいにされているよう。その詫びとして...
[関連リンク]http://www.denyuden.jp/#008 エスタブール反乱ライナ達がだんご屋でじゃれている間シオンはというとエスタブールの反乱起こったことを知るしかしこの反乱についてすでに調べが...
やっぱりシオンサイドの話は面白いな。というわけで、「伝説の勇者の伝説」8話きれいごとで世界は動かないの巻。わざと反乱を起こさせてそれを大義名分に制圧する。どこかを支配下に....
 ミランの思惑通り? 彼にとってクラウの登場も織り込みだったような気がします。
「誰もが笑ってくらせるような、幸せになろうと思えば、誰もが幸せになれるような…  そんな国が作りたい…出来るかな、サラウェル?」 ...
「我が王はこのような事は好みません  今回の事は全て私の独断です」 エスタブールの反乱…! 今回の一件、全てはミランが仕組んだ事でした...
「あなたと、あなたの王を信じます」 ライナは団子をおごらされてばかり(汗) ローランドの続国であったエスタブールが反乱を起こした。 ...
ネルファ国境付近 「で、何なんだこれは?」 「だんごに決まっているだろう」
伝説の勇者の伝説 第8話「エスタブール反乱」 です。 「伝説の勇者の伝説」も第8
エスタブールで起こった反乱。 それはミランの陰謀で起こされたものだった。 反抗勢力の排除とためといえ、独断専行が酷すぎですね。 ▼ ...
謀略に手を染めたシオンの行末は。伝説の勇者の伝説 第8話 『エスタブール反乱』 の感想です。
姫様かわいい~(*´∀`*) エスタブールはローランドの属国なんですね。 反乱の首謀者は、かつての国王の一人娘ノア・エン。 だけど裏で手を...
伝説の勇者の伝説   第8話これから毎日、団子をかってもらうからな。先週の話かw (・∀・)アハハと、思ったらやっぱ“遺物”なんで結構大変な事態になってそうな次回予告であ...
伝説の勇者の伝説 第8話「エスタブール反乱」 の感想です。 そろそろ伝勇伝のカテゴリ作らないとですね。
裏切り、暗躍、そして陰謀 これだから戦争は(ぉ) ―あらすじ― 「誰もが笑ってくらせるような、幸せになろうと思えば、誰もが幸せにな...
 伝説の勇者の伝説  第08話 『エスタブール反乱』 感想  次のページへ
あのダンゴ、もしかして全部1日で食うのか? あれだけの量を運べるとは思えないので…もしかしてずっと ダンゴ屋に居続けて食い続けているんだろうか。 だとしたら箱詰めしてもらう意味ないんだけどね(笑) 伝説の勇者の伝説 第4巻 [Blu-ray]出版社/メーカー: メディアフ…
大門です 今回はタイトル通り、反乱の話ですね 反乱の原因はコイツなんですが・・・ シオンもそれは分かってるみたいですが
第8話はエスタブールで起こった反乱を鎮圧するお話なのでした。 裏で手を回していたのはやっぱりミラン、相変わらずやることがえげつないです。 しかし先々を考えれば必要なことでもあるというのがシオンの判断、その上でクラウを向かわせるのは流石なのでしょうね。 ...

プロフィール

ソウロニール

Author:ソウロニール

素敵な銀髪少女を求めて今日も二次元の彼方へ。

ブログ内検索

ランキング参加中


にほんブログ村 アニメブログへ

クリックしていただけると
励みになります

カテゴリー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。