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ライトノベル 「灼眼のシャナ」 17巻 感想

灼眼のシャナ 17 (17) (電撃文庫 た 14-23)灼眼のシャナ 17 (17) (電撃文庫 た 14-23)
(2008/11/10)
高橋 弥七郎

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本編としてはおよそ1年振りとなる新刊。ライトノベル「灼眼のシャナⅩⅦ」の感想です。

※記事中はネタバレ全開でいきます。灼眼のシャナ17巻をまだお読みになっていない方は、この先を閲覧しないことをお勧めします。






世界の理を変える―。創造神と“ミステス”の少年が目指すもの。変革者に付き従う者。阻もうとする者。静観する者。それぞれの思惑は来るべき激突の時に向け、着々とエネルギーを蓄積させて行く。

第17巻は決戦のための助走。有り体に言えば「嵐の前の静けさ」でしょうか。物語が激しく動いた前巻に比べれば起伏に乏しく、本編の進行を1年間待ったことを考えれば肩透かしの感もありますが、シリーズ構成として考えれば絶対に必要な話だったと言えます。次巻以降必ずあるであろう大きな戦いを思い、緊張感はいやがうえにも高まります。


フレイムへイズ側にも仮装舞踏会側にも続々と戦力が集結し、戦いの舞台も御崎市から世界へ。スケールの広がりが半端ではありません。新キャラも含め登場人物はかなり多く、読者としては憶えるのに一苦労ですが、それぞれのキャラクターが決して一枚岩ではない各陣営の中で思惑を巡らせている様子は読み応えがあります。


シャナはフレイムヘイズとしての力を封じられ、アラストールとも引き離され、完全に無力化されてしまいました。こんな状態のシャナを見るのはもちろん初めてであり、不謹慎を承知で言わせていただけば辛いと同時に興味深かったのですが、今までに無いピンチに立たされたシャナの心理がとても良く伝わってきました。

何もできない無力感。何かしなければという使命感。そこから生まれる危機感と焦り。それでも失わない冷静さと判断力。

この内面描写は分かりやすいのはもちろんのこと、シャナというキャラクターの魅力を一層増してくれる見事なものでした。もちろん、彼女に訪れる心理的に大きな転機――「最強の自在法」に気付く過程――も、無理なく素直に描かれていたと思います。


相変わらず不気味なのは、“祭礼の蛇”とそれに合一化している悠二。彼らの目的や行動動機は、一見明かされたようでいてその実肝心なところはまだ見えてきていない、そんな印象です。世界の理を変える…どうやって?何のために?変えた先には何がある?


実はフレイムへイズ側も、このあたりのことは良く分からないまま戦いに臨もうとしているのですよね。終盤に登場した“大地の四神”の1人センターヒルによってこのことが示されました。それでは、“祭礼の蛇”が望む世界が、もしも理想的で望ましい世界――例えば、争いの無い、平和で穏やかな世界――だと明らかになったとすれば、戦争は回避できるのでしょうか?

答えは、否、でしょう。フレイムヘイズは、「世界の理を変え、バランスを崩すことは許されない」という信念において仮装舞踏会と対立している。彼らは、起こるかどうかも分からない「大災厄」を危惧して同胞を討滅し続けてきたのです。そのために百年千年に及ぶ戦いを繰り広げてきた。そんな彼らにとって、起こると分かっている「大変革」は見過ごせない物だと思うのです。変革後の世界が例え素晴らしいものだったとしても、その過程には必ず大きな混乱がつきまとうものですし。

吉田一美のモノローグのシーンで改めて示されていましたが、フレイムヘイズは人間の何気ない、平和な日常を守るために戦っているとも言えるでしょう。日常を守るということは、変化を拒むということ。そしてこれが本当に良いことなのかどうかというのは、後になってみなければ分からないこともあるのです。その意味で、この戦いはフレイムヘイズというものの存在意義を根本から問い直すものになるかもしれません。


新キャラで注目すべきはレベッカ・リードでしょうか。苦境に立たされていた佐藤啓作に手を貸し、苦境に立たされているどころではないヴィルヘルミナに協力する。竹を割ったようなサバサバした姉御肌的性格と、裏表のなさそうな言動も手伝い、安心して読むことが出来るキャラクターです。今巻ではヴィルヘルミナの描写に一々悲壮感が漂っていて死亡フラグ的なものすら感じたのですが、レベッカ(そしてカムシン)という心強い味方を登場させることでその心配をひとまずは解消してくれました。


これまで外伝も含め周到に張られていた伏線が、かなりの速さで回収されてきています。いよいよクライマックス、ということですね。フレイムヘイズと仮装舞踏会。正しいのは、どちらか。勝者は、どちらか。歴史を作るのは、どちらか…。



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